ここ数年タワマン(タワーマンション)の報道が多いように思います。よく見かけたのが
「都内の新築マンション高騰」
「23区内の平均価格1億超」
など。
率直に
「凄い高いな」
「誰が買うんだろ」
と思いました。
(全然不動産屋らしい意見じゃありませんね笑)
少し業界の説明書いてみます。
不動産の売買行う営業は
「不動産売買営業」
と言うジャンルになります。
我々もそのジャンルです。
ですが不動産売買営業にも種類が結構あります。
細かく書くとキリないので多いジャンルの営業の種類書いていくと
・不動産売買仲介(我々の仕事です。土地、中古戸建、中古マンション、新築戸建の仲介)
・新築マンション(タワマン)の販売営業(営業が属している会社の新築マンションだけ販売する)
・アパート建築営業(土地持ってる地主などにアパート建築勧める)
・ワンルーム投資営業(会社が保有する、または依頼受けた会社から独占でワンルームの販売する)
・仕入れ営業(土地や中古戸建、中古マンションなどを買い取り再販売する)
などが不動産売買営業の中で多いジャンルになります。
ただお客さんからすればよくわからないと思います。
不動産仲介やってると
「あの新築マンションは紹介してもらえないの」
など言われる事が稀にあります。
なので詳しくこの業界の仕組み説明するのですが
「あっそ」
とあからさまに不満げな表情される事もありました。
「不動産屋なのに紹介出来ないなんて使えねえなコイツ」
という目です。
そういう場合はもうどうしようもありません。
(最近
「カスハラ(カスタマーハラスメント)」
と言う言葉を見るようになりました。
このケースってどうなんですかね?
営業が悪いのか・・・それとも客が悪いのか・・・・
ちなみのこのまま怒り狂われたりするケースもあります。
不動産業はこういうケース日常茶飯事です。
人間的にしっかりしてる、そして営業の事考えてくれるお客さんだと営業側も人間なのでとても感謝します。
そういう人の方が営業含め関わる人が皆心から対応するのでお客さんが色んな面で得してるケースよく見ます)
ほとんどのお客さんはちゃんと説明するとしっかり理解してくれます。
そのかわりお客さんが
「やっぱり新築マンションが良い」
と言われたらその場合ももうどうしようもありません。
「また気が変わって建売が良くなったらご連絡ください」
と言うぐらいしかなくなります。
逆にお客さんが新築マンションの内覧会に行くとそこのマンション販売営業から
「建売なんかダメだ、と言われたりした」
などをお客さんから聞く事もあります。
新築マンションの営業は自社の新築マンションしか売ることが出来ません。
お客さんが仮に
「土地から注文住宅建てたい」
「中古マンションでもいい」
「建売も捨て難い」
などと言われたらもう客じゃなくなります。
そうすると
「否定」
するようになる営業もいます。
凄いわかりやすく言うと
「新築マンション以外は家じゃない」
みたいな感じです。
(以前お客さんがそのような感じで言われた、と話してくれました。
そのような話のケースは何度もあります)
気持ちはわかるんです。
我々もお客さんが新築マンション決断されたり、注文住宅系の会社が自社で建売を独占販売してる時などは我々は扱えません。
「他決(たけつ)」
と言う営業用語になるのですが、そうなるとお客さんの為に色々時間かけて一生懸命やってきたことが全部意味なくなります。
給料も下がります。
そして会社では
「ガン詰め」
というとてもとても優しい上司からのありがたいお言葉が長時間続いたりもします笑、
なぜこのような事を書いたかと言うと
「新築マンションについては新築マンション販売してる業者しか扱えない」
「不動産売買仲介からすると扱えないのでよくわからない」
と言う現状があります。
なので最初に書いたような
「凄い高いな」
「誰が買うんだろ」
と言う不動産業界に携わっている人とは思えない意見になるんです。
(「異業種」
のような感覚に近い感じです)
我々は不動産売買仲介です。
不動産売買仲介をやってる理由の一つは
「不動産売買営業の中では1番色んなケースの取引する可能性が高い」
になります。
新築マンションだと新築マンションの販売だけ。
アパート建築営業だとアパートだけ。
ワンルーム投資営業だとワンルームだけ。
1つだけ極めていくの凄い事だと思います。
ただ我々の場合は色んなパターンの不動産取引に関わって覚えていきたい欲求があります。
それは今でも変わりません。
「そんなこと言ってる割にはゼロさいたまのHPには新築戸建しか載ってないじゃないか?」
と思う方いらっしゃるかと思います。
まさにその通りです笑。
理由が色々あるのですが、我々は10年以上前に
「購入側の仲介は建売のみ」
「売却側の仲介は土地、中古戸建、中古マンション、収益物件全部やる」
と言う方針にしました。
それまでは購入側の仲介も土地、中古戸建、中古マンション、収益物件全部やるスタンスでした。
ただそれだと他社の広告量に負けてしまいますしお客さんからの問い合わせも来ない。
当時かなり葛藤しましたが専門分野に特化する事で他社との差別化をはかりました。
その時にこのゼロさいたまと納得不動産売却の2つのHP作りました。
またこの決断した時に大きかったのはお客さんのニーズです。
ゼロさいたま始める前にお客さんを接客していて最終的に建売選ぶ割合が非常に多かったんです。
具体的に言うと
・土地から注文住宅建てようと思った人が最終的に建売選んだ
・中古戸建探してた人が最終的に建売選んだ
・中古マンション探してた人が最終的に建売選んだ
・新築マンション探してた人が最終的に建売選んだ
実際に接客して案内してるのでお客さんの心の変化、発言の変化がよくわかります。
特に建売に誘導したわけではないんです。
案内してお客さんの意向聞いてメリット、デメリット伝える。
するとお客さんの方から
「これ見たいんですけど」
と急に建売になるタイミングがある。
案内するとお客さんがしっかり考えて判断した上で購入の決断される。
逆のケースももちろんあります。
建売から注文住宅選ぶ方もいますし、新築マンションになる方も少数ではありますがいました。
ただ最終的に建売選ぶ方の方が圧倒的に多かったです。
ゼロさいたま作る決断出来た理由の一つでした。
またこれは不動産屋ではなく埼玉県民として思うんですが
「埼玉人って戸建の方が好きな割合高い」
と思うんです。
なぜそう思うかと言うと
「なんとなく」
になります笑。
我々は埼玉生まれ埼玉育ちです。
周りの景色が戸建に慣れてる気がします。
それか15階ぐらいまでのマンション。
タワマンが身近じゃないのも理由の一つなんじゃないかと思いました。
さいたま市の場合だとタワマンがあるのは駅で言えば大宮、新都市、浦和、北与野、武蔵浦和などにぽつぽつあります。
多いのは北与野駅周辺。
国道17号のような大きな道路に面してる事や北与野駅がすぐ近く、さいたま新都心駅にも行けると言う事もあり周りに比べてタワマン多いです。
大宮ではグランドミッドタワーズがあります。
(比較的新しい大きなマンションなのですが昔からこの界隈知ってる人からすると
「ハタボウル・・・・」
と思う方も多いかと思います。
ゲーセンと映画館とボウリング・・・・
青春の場所でしたね)
埼玉県の他の場所だとタワマンあるのは川口、それ以外の場所にも駅近にちらほらあったりします。
埼玉県の場合はタワマンの数はあまり多くないと思うんです。
多くないと言う事は全体の取引数が少なくなります。
仲介できるチャンスが減ります。
またタワマンの場合は三井、住友、野村、東急、大京系などがマンション販売やってる事多いです。
新築マンションを購入したお客さんは系列の仲介にそのまま売却の依頼するケースが多くなります。
そうすると我々のような他社の仲介がお客さんに紹介出来なかったりするケースや、常に他社の仲介に対して広告不可にして両手取引を狙う事もありHPに掲載出来ない・・・・
そのような理由も中古マンションの購入側の仲介やらなくなった理由の一つです。
(売却検討されてる方は納得不動産売却のHP読んでみてくださいませ。
この理由や仕組みについて書いてます。
↓
色々と書きました。
あえて我々の事情や営業の考え方含めて書きました。
その方がわかりやすいかと思ったからです。
まとめると
「埼玉県民は家を購入する際に建売の方が好きな気がする」
と10年以上前に思いました。
タワマン含め中古マンション専門の仲介や注文住宅建築する人の土地専門仲介やるよりは建売専門の仲介の方がいいと思ったんです。
ゼロさいたま作った理由の一つです。
それと我々は新築マンション(タワマン)も中古マンションも中古戸建も土地購入して注文住宅も否定していません。
どれも良い部分ありますし悪い部分あります。
建売で言えば
「注文住宅建築するよりも安い」
「建物の仕様や設備がありきたり」
になりますし。
長い事色んなお客さんと関わって思うのは不動産購入においての優先になりやすいのは
「金額」
「駅近」
「保証」
「新しい」
になる事が多いです。
建売はその優先事項満たしてる事が多い商品です。
それに将来何かしらの理由があって家を売却しなくてはいけなくなった時は注文住宅と違い建売は売りやすい商品でもあります。
(理由としては間取りが皆が使いやすい間取り、そこまで高くない金額で販売しても残債返せるケースが多い、など)
タワマンと建売について書きました。
なんとなくですが埼玉県民は建売の方が好きなような気がしました。
それならそのニーズに応えようと思い今もゼロさいたま運営しております。
↑日常や不動産の話を色々書いてます。
↑
かなりのボリュームではありますが、仲介手数料無料になる理由やお客さんからよく聞かれる質問について書いてます。
↑
お客さんから申し込みから引き渡しまでの間によく聞かれる質問内容をまとめました。わかりやすく読みやすいように意識して書きました。
↑
安い建売にはやはり理由があります。
案内の時にお客さんに説明するような感じで時間かけて丁寧に書きました。