6月になり緊急事態宣言も終わり、コロナウイルスによる影響が少しずつ落ち着いてきました。(私はまだ全然安心しておりませんが)
先はどうなるかわかりませんが、街の雰囲気なども以前の様な雰囲気に少しずつなってきております。
あくまでも私の予想ですが
「6月7月はおそらく不動産屋ががつがつする時期だろうな・・・」
と思ってます。
理由は
「2月から5月まではコロナの影響で自粛が必要だった。
売り上げが上がっていなくても仕方ない。
でも6月は関係ないだろ」
と言う不動産会社の社長、上司の意向があるからです。
せっかくなので
「不動産営業が怖い、しつこい、強引になる理由」
を書いてみたいと思います。
ネット記事とかによくありがちな
「元営業マン、内情を語る」
みたいな記事とは違います笑。
(こういうケースだと片方の意見しか書いてないので、冷静な判断にならないんです)
私は今も現役ですしね。
お客さんの立場はもちろん考えますが、不動産会社、営業の立場も考えます。
少し生々しく、そして読みやすいように書いていこうと思います。
(それとお客さんから時々聞かれるんです。
「電話営業がこないだ凄かった」
と。
その際にお客さんに説明してる内容になります)
お客さんの立場からすれば本当にどうでもいのはよくわかるのですが、不動産営業は基本
「歩合」
で給料を貰っています。
基本給はあるのですが、大体20万前後です。
そして雇用形態は大きく分けて2つあります。
1つが
「正社員、基本給+歩合、社会保険完備(社会保険ないケースもあり)
もう1つが
「フルコミッション(完全歩合制)、基本給、社会保険無し」
この2つが不動産営業の給与体系にになることが多いです。
(ちなみに我々は
「広告費など全部の経費自己負担、売れなかったら給料無し」
という雇用体系です笑。
給料もらってた頃はかなり昔の思い出になっちゃいました)
「売らないと割に合わない職種」
なんです。
と言うのも基本給ある会社でも、
「毎日遅刻せず真面目に働きました、でも1件も売れませんでした」
となると・・・凄い会社にいづらくなります。
これは営業を経験した人にしかわからないプレッシャーです。
ストレスが凄まじいんですね。
「売らなくてはいけない」
という選択しか残らなくなります。
(なので離職率かなり高いです)
今の時代はネットが主流です。
メールアドレスは皆持ってる時代です。
ただスーモやホームズ含め問い合わせる際に
「電話番号」
が必須となっています。
この理由は
「メールだけだと返信がないとそこで終わってしまう。
かなりの広告費を払ってこの問い合わせをが来てるのに無駄なお金になる。
電話番号があれば電話かけれる、繋がれば案内取れる可能性が増える、お客とのコミュニケーション取れる」
などです。
電話番号がないポータルサイトの問い合わせは不動産屋から見て
「どうしようもない無駄なお金使った問い合わせ」
になるんです。
だから今の時代もポータルサイトは電話番号必須にしています。
「案内がなければ契約にならない」
不動産営業の合言葉みたいなものです笑。
案内しないとなにも始まらないんですね。
だから案内取るしかない。
メールで案内誘っても反応ない人は反応ない。
そしてそれは
「不動産会社の社長、上司に対しての言い訳にならない」
んです。
不動産の営業は会社にもよりますが概ね月50万~60万円の経費がかかってると言われます。
(給料+営業にかける広告費+経費です。会社によって大きく違います)
逆の言い方すると
「一つも売れなければ毎月会社のお金が一人当たり50万~60万円なくなっていく」
になります。
なかなかイメージするの難しいかと思いますが、仮に今読んでいただいてる方のお家に誰か来たとします。
その人は何もしません。
そしてその人がいる事で自分の貯金が毎月50万~60万なくなっていく・・・
いかがですか?
超嫌じゃないですか笑?
気持ち的には不動産会社の社長、上司はこんな気持ちになるんです。
皆自分がかわいいのは当然です。
そうなるよりは
「売ってこい、案内取れ」
と言うほうがまだマシです。
そしてこの言い方がとても怖いんですね笑。
ブラックな雰囲気、ブラックな会社、そして
「ブラック営業マン」
の誕生です笑。
そうすると電話しなくてはいけなくなります。
営業の言葉で
「夜討ち朝駆け」
とあるんですが、相手の時間の都合なんかどうでもよくなるんです。
(ストレスずっと感じてると営業はこういう一般的な感覚麻痺してくるんです。
「洗脳」
に近い感じですね)
その電話はパワーがこもってます。
パワーがこもってるから相手からすると
「怖い」
「しつこい」
「強引」
など思う電話になります。
お客さんの立場からすれば恐怖だと思います。
でも・・・営業会社の上司から見れば
「凄い頑張ってる営業」
になるんです。
逆に
「お客さんにそういう電話するの悪い」
と言う営業は会社から見れば
「ただ金だけかかる無駄な人間」
となるんです・・・・
正解は・・・どっちなんでしょうね・・・
私は両方の気持ちわかるんです。
お客さんからこういう愚痴や悩み聞くことも多いですし、営業の仲間や会社の上司の愚痴もよくわかります。
「結果」
が必要なんですね。
不動産で言うと
「売り上げ」
が必要です。
不動産業界はブラックではあると思います。
ただ
「売れてる人からすればホワイトな職業」
でもあるんです。
営業にもよりますが、お客さんから喜んでもらえて給料も多くもらえる。
売れてるから会社の上司や社長も優しい。
(これも不動産あるあるなんですが、売れてる時は皆凄い笑顔で優しいんです笑。心に余裕あるからなんですよね。色々融通利くようになります)
ただ今の時代は少し前と比べると
「がつがつした電話営業」
は減ってるんじゃないのかな・・・と思います。
コンプライアンスも厳しくなりましたし、ネットのコメントや口コミで悪く書ける時代にもなりました。
(余談ですが
「ブラック」
という言葉は10年くらい前に生まれた言葉だと思います。
私がこの業界入った頃はブラックという言葉なかったですしね。
「きつい業界」
「怖い業界」
とは言われていましたが笑)
不動産営業とお客さんとは
「相性」
も大きいんです。
がつがつした営業が好みのお客さんがいるのも実際に見てます。
その人にしたら
「電話してこない営業は嫌だ」
となりますしね。
まあ・・・ごく一部ではありますが笑。
「営業が嫌だな」
と思ったら変えてしまうほうが良いと思います。
(私は現役営業なのでこの記事書いてドキドキしてます笑)
不動産の取引は1~2か月は普通にかかります。
その間その嫌な担当と話すの嫌だと思うんですね。
それに不動産は超高額です。
基本的に
「トラブル業界」
になりやすい業種です。
(金額が大きいので普段気にならないこととかも色々と気になるんです)
ここでやっと最初の話に戻れます。
6月7月はおそらく
「売れ」
という命令下す会社多いと思います。
2月から5月までのコロナの時期に売り上げ少なかった会社ならなおさらです。
電話かかってきた時にはちゃんと自分の意見、希望は伝えたほうが良いと思います。
そうすれば会社の顧客リストの所に
「~~様
~月~日電話
~~希望
電話はあまりかけてほしくない、との事」
とかの履歴になるんです。
これを言わないと、数週間すると違う営業が電話します。
(フルハン(古い反響の略だと思われる)、掘り起し、と言うんですが、
「案内、契約にならなかったお客をひたすら電話する」
という営業の仕事があるんです)
問合せする会社次第ですが、ずっとかかってくる時ありますしね。
(SUUMOに掲載されてる会社でも普通にしますよ。
営業から見ると
「頑張って偉いね」
となりますが笑)
世の中何事もそうですが、両方の立場を考えることは大事です。
お客さんの立場、そしてあまり知られていない
「不動産営業の立場」
について書いてみました。
ご参考にしてくださいませ。
↑日常や不動産の話を色々書いてます。
↑
かなりのボリュームではありますが、お客さんからよく聞かれる質問について書いてます。
↑
お客さんから申し込みから引き渡しまでの間によく聞かれる質問内容をまとめました。わかりやすく読みやすいように意識して書きました。
↑
安い建売にはやはり理由があります。
案内の時にお客さんに説明するような感じで時間かけて丁寧に書きました。